キッズデザイン図鑑

Kissシリーズ
有限会社アイ・シー・アイデザイン研究所
介護の視点から生まれた「使いやすさ」 声帯の構造にヒントを得たKissのキャップのスリット部分。さまざまなボトル、コップに装着でき活用範囲も広い。子どもの一気飲みや誤嚥などを防ぐユニバーサルデザインだ。

子どもにとって安心・安全なデザインは、誰に対しても使いやすいものでなくてはならない。そんなユニバーサルデザインの考えが反映された商品が、有限会社アイ・シー・デザイン研究所の「Kissシリーズ」です。「Kissシリーズ」とは、逆さまにしてもこぼれない、キャップのまま飲めるシリコンキャップ。コップ用、ペットボトル用、ボトルが付いたK2ボトルという3つのラインナップがあります。

商品誕生のきっかけは、開発者である飯田吉秋氏の父親が病気になってしまったこと。半身不随になり、コップの水が上手に飲めなかったり、コップを置く際に倒してこぼしてしまったりする中で、水を飲むこと自体を嫌がるようになってしまいました。「ストローは子どものようで嫌だ」と言い張る父親。飯田氏は、「デザイナーとして、もっと積極的に水を飲めるような工夫ができないか。」と悩み、それを解決するために商品開発を進めたのです。

 

使い手を「笑顔」にする誰にでもやさしい製品

しかし、商品開発は試行錯誤の連続でした。膨大な試作と検証の末、2年の月日を経て、ついにたどり着いた糸口。それが「人間の声帯」です。「息を吸うときに開き、声を出すときに閉じる」という構造をヒントに、飲み口の部分にスリットを採用。軽く噛むとスリットが開き、口を離すと自動的に閉まる仕組みにすることで、中身が一気に出てこないつくりにしました。この工夫によって「誤嚥」を防ぎ、高齢者の介護にも役立つ製品となったのです。これは、子どもの視点から見ても同じことが言えます。子どもにストローのついた飲み物を渡すと一気に飲んでしまい、飲み過ぎて冷えを招く場合がありますが、この製品を使用すれば、飲み物が適量ずつ出てくるためその心配がありません。

さらに、意外な喜びのご意見がお客様から寄せられました。高齢者や介護、子どもにとって安心な製品であるのはもちろん、運転中やパソコン周辺で使うのにも便利という声が。まさに、ユニバーサルデザインの理想的な製品と言えます。

「Kissシリーズ」は、使い手の目線に立ち、ソリューションを徹底的に考え抜いた結果生まれた製品。単に機能だけを付加するのではなく、使い手の思いを理解したうえで作られました。使う人の笑顔をデザインする製品。これこそがキッズデザインを考えるうえで、忘れてはならない基本的な姿勢のひとつではないでしょうか。


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